早春の候、日本箱庭療法学会の会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび、日本箱庭療法学会第39回大会を2026年10月31日(土)・11月1日(日)に、京都大学およびZoomによるハイブリッド形式で開催する運びとなりました。今大会は、学会理事会の主催による大会となります。
本大会では「箱庭と植物・動物の共生」というテーマを掲げました。植物も動物も、箱庭のなかで非常によく用いられる、表現において重要な役割を担うアイテムたちです。それらが砂箱の空間のなかでどのように関連し合い、イメージを紡ぎ、一つの世界を織りなしているのかを、生態学における「共生」という視点を補助線とすることで、改めて見つめ直したいと思います。
大会初日のシンポジウムでは、京都大学名誉教授であり、長年にわたり屋久島などのフィールドで植物と動物の相互関係を研究してこられた湯本貴和先生をお招きいたします。先生は、生態学の第一人者として、異なる種が互いに影響し合いながら生きる「共生」の仕組みを解き明かしてこられました。当日は、「共生とはなにか?―植物と動物との相互関係の研究から」というタイトルでご講演いただきます。
このご講演を受け、指定討論者として当学会の河合俊雄理事と岩宮恵子理事が加わり、臨床的な観点からさらに議論を深めていただきます。生態学の知見と心理臨床の視点が響き合い、箱庭療法におけるイメージの生成や変容のプロセスを捉え直す、貴重な対話の場となることを期待しております。
あわせて、初日の午前中には、12名の講師によるワークショップが開催されます。多彩なテーマから、箱庭療法をはじめとしたイメージの心理療法について理解を深める、実り豊かな研鑽の場になることと思います。各コースの詳細は、別紙「ワークショップのご案内」をご参照ください。
会場となる京都大学は、本学会にとってゆかりの深い場所でもあります。ハイブリッド形式での開催を通じ、秋深まる京都の会場に集う皆様、またオンラインを通じて参加される皆様と一堂に会し、活発な議論を共有できる機会となりますことを切に願っております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
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