日本箱庭療法学会
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木村晴子記念基金
一般社団法人日本箱庭療法学会は、本会元理事であり学会賞受賞者である故・木村晴子氏から本会が特別縁故者として受けた財産分与金を、箱庭療法学の発展を支援することを使途として「木村晴子記念基金」を設立いたしました。
使途
本基金の使途は以下の通りです。
  1. 「一般社団法人日本箱庭療法学会附属木村晴子記念箱庭療法研究所」の維持費(七回忌までを目途に)
  2. 博士論文に相当する学術論文の出版助成
  3. 「箱庭療法学研究」に掲載される外国語論文校閲費
  4. 木村晴子氏記念事業の運営にかかる費用
2025年度 学術論文出版助成 公募要領
2025年度の学術論文出版助成の公募をおこなっています(公募締切:2025年1月末日必着)。
出版された著作は「箱庭療法学モノグラフ」シリーズとして刊行されます。
  公募件数 1件。助成額は100万円を上限とする。
  応募条件 1. 著者は本会会員であること。
    2. 原則として博士論文の出版助成であり、申請時に論文が完成しているもの。
    3. 箱庭をはじめとする、心理療法における「イメージ」に関する論文であること。
    4. 「箱庭療法学研究」掲載の論文を少なくとも1本、その内容として含むことが望ましい。
    5. 採択を通知された後、公募の当該年度5月末には完成稿を提出できる準備状況にあること。
    6. 著作の中に、出版時において投稿中である論文が含まれないこと。
  応募方法等詳細は2025年度公募要領(PDF)をご覧ください。
箱庭療法学モノグラフ シリーズ
第1巻 『思春期男子の心理療法――身体化と主体の確立』 梅村高太郎著
第2巻 『箱庭療法の治療的仕掛け―制作者の主観的体験から探る』 石原宏著
第3巻 『心理療法における葛藤と現代の意識―TATに表れた他者のイメージ』 野口寿一著
第4巻 『物語ることと〈私〉―心理療法における物語の可能性』 長谷川千紘著
第5巻 『物語(tale)の臨床心理学―“お話”にならないお話がもつ治療的意味』 田中史子著
第6巻 『イメージの治癒力をめぐって』 友久茂子著
第7巻 『人形遊びの心理臨床』 菱田一仁著
第8巻 『臨床心理学で読み解く芸術家の創作―ロールシャッハ法と「なぐり描き(Mess Painting)」法を通して』 
      伊藤俊樹著
第9巻 『高齢者の心理臨床―老いゆくこころへのコミットメント』 北山純著
第10巻 『「見る」意識と「眺める」意識―心理療法という営みの本質を考える―』 上田琢哉著
第11巻 『発達障害児のプレイセラピー ―未分化な体験世界への共感からはじまるセラピー』 藤巻るり著
第12巻 『心理療法と現代の意識―「非二」という視点からの考察』 橋本尚子著
第13巻 『復職支援の心理療法―グループにおける異質性との出会い』 長堀加奈子著
第14巻 『被虐待体験によるこころの傷とその癒し―イメージを用いた心理療法の支援プロセスモデルの構築』 廣澤愛子著
第15巻 『「母なるものの元型」イメージがもたらす心の変容―事例に見る「二度生まれの心理療法」論』 井上靖子著
第16巻 『心理療法と情念―イメージとの対話による主体の生成』 松井華子著
第17巻 『心理療法における象徴機能の回復―イメージの展開からみる臨床的アプローチの可能性』 片山知子著
第18巻 『ボールの心理臨床―プレイセラピーにおけるボールのやり取りをめぐる体験からの探求』 橋悟著
第19巻 『自閉スペクトラム症の対人不安―語りから探る「自己意識」』 木村大樹著
第20巻 『心理臨床におけるイニシエーション―「没入」と「否定」から見る近現代的な体験』 石田優香 著
第21巻 『ユングのタイプ論に関する研究―「こころの羅針盤」としての現代的意義』 佐藤淳一 著
第22巻 『内観療法で「母」を想起することの治療的意味―心理臨床的体験の再検討』 橋本俊之 著
第23巻 『遊戯療法における「遊ぶこと」の意味―なぜ遊ぶことでクライエントは変化するのか』 田中秀紀 著


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